TOHOKU 海色03 七ヶ浜 修正版、できました

こんばんは。今日もありがとうございます。

先日から編んでいたフィッシャーマンセーターが完成しました。
note有料記事では全方眼図を掲載しています。でも、編み図としてはこちらで十分だと思います。有料版の全方眼も後ろ身頃がチラ見できます。

今回のセーターは、途中マフラーを2本編みながら2ヶ月半くらいかかっています。
もし、晩秋に着たい場合には9月には編み始めるとちょうど良い感じになるかな
と思います。

余談ですが、instagramのQRコードは、インスタグラムのアプリからしかアクセスできません。結構反応が悪く、大きく表示したものでないと認識できません。それでやっっと読めたと思ったら、自分のプロフィールが出てきてどっひゃあーとなってしまうのです。

もう一つのコードの方は、YouTubeにジャンプします。どちらにしろ、紙媒体などにした時に効果を発揮しますね。

さて、話は戻って編み図の内容です。

修正前と変わらず、裾のリブ編みから模様への切り替えは、よーく目を数えて編みます。私も何度も間違えてしまいました。でも、出来上がると可愛いんですよねえ。

ラグラン線は、2目一度ど3目一度をしていますので、ここも間違いないように進めます。

袖口も同様に、模様の切り替えに合わせた増し目をしています。

袖も、ラグラン線の減らし目は身頃同様2目一度と3目一度があります。

ラグラン線を閉じましたら、襟を編みますが、

また、今回も襟の方眼図をどうしようか迷いました。
古代遺跡から出土したお面じゃないですよ。。。方眼図です。

中心の長方形4つが、えりの模様図になります。
実際は、輪でつながっています。

破線の輪で結ばれる線でラグラン線を閉じたあとの襟ぐりができます。
そこから、ピンクの丸で指定されたところ
(交差しながら止めていてわかりづらいので、ざっくりでいいです)
から、目を拾います。

後ろ身頃の左から表目、裏目、裏目、表目、表目、と始めると
身頃から1目の交差がなんとなくつながるように編めます。
でも、ここは特にこだわらなくても変にななりませんので、大丈夫です。

模様を24段編んで、ゆるく伏せどめします。
11号で伏せどめするとおそらく頭が通らなくなりますので、
止める時だけ右の針を13号針に持ち替えても良いです。

伏せどめを終えたら一旦、頭が通ることを確認します。


そうしましたら、襟を内側に折り、拾い目のところに
1目おきに縫い付けていきました。
この時にも、きつくなりすぎないように注意しました。


全方眼図は、noteの有料記事に(チラ見できます)、他にはminneとBASEで印刷して販売いたします。送料込み800円です。(準備中です)
これからラインナップを増やしていきますが
無料編み図でも十分編めるものになっています。

さ、、秋の前までに何作品の図を完成できるかしら!

あなたも素敵な編み物時間を。

まっすぐ編むメリヤス編みのカーディガン(前身頃)

こんにちは。Knit&SNowのブログへようこそ。

今回は、まっすぐ編むメリヤス編みのカーディガン、前身頃です。

まっすぐ編むカーディガンの前身頃は、51目の指でかける作り目から始めます。身頃を綴じる時に使うために多めに残した糸端はしっかり結んで、編み始めます。

うっかり糸端を編んでしまってガッカリして戻るのは、私の編みはじめあるあるです。

これが、右前身頃の編み図です。

                      右前身頃

作り目を無事終えたら、2段目を編みます。2段目は裏面を見て編むので、編み図は左から右に読み、裏目と表目を反転して考えます。

この場合の2段目は、表、表、裏、裏、と編んでいきます。

この後、動画では作り目の数え間違えで1目多かったことが判明し、戻っています。

作り目で編み目を戻る場合、まだ編み地に伸縮性が十分ありません。ですので、編み針にかかっている目の下の目を拾っていくのがとてもやりづらい場合があります。針がうまく入らなかったり、引っ張りすぎて作り目部分まで落としてしまったりするのです。

こんな場合には、作り目からやり直した方がうまくできることもあるので、やりやすい方を選ぶのが良いと思います。

同じように、カーディガンの前立て(ボタンの合わせの部分)でも、模様を間違えないように注意します。前たての部分9目のところにマーカーを入れておくと、そこで一呼吸置いて、ここから模様か、とすぐに分かるので間違いが防げます。

13段目では、針の号数を変え、ボタン穴を開けます。ここが一番忙しいポイントです。

動画の途中、キャプションもなくひたすらに早送りをしているところがあります。これは、編み地がどんどん伸びていくところを撮影したかったのですが・・・編み地よりも忙しく動く手に目が入ってしまってあまり面白いものにはなりませんでした。

実際編んだら、編み地がどんどんと伸びていく楽しさにやみつきになると思いますよ。

編んだら、使っていない長めの付替輪針ケーブルか、棒針に移して休み目にしておきます。

付け替え輪針は、1セット持っているととても便利です。

同じように、左前見頃も編みます。

左前身頃は、ボタン穴なしで更にサクサクと進められます。

左前身頃の編み図です。

                         左前身頃

さあ、あなたも素敵な編み物時間を!

手紡ぎ糸、サンプルを編みました。

わたしはひつじさんのサンプル糸を編んでみました。サンプル糸は、太さや紡ぎ方の違いで6種類でした。

①紡毛糸 サフォーク×テクセルの羊さんの毛を2mm前後で紡いだもの

②紡毛糸 サフォーク×テクセルの羊さんの毛を4mm前後で紡いだもの

③梳毛糸 サフォーク×テクセルの羊さんの毛を2〜3mm前後で紡いだもの

④ブレンド紡毛糸 サフォーク×テクセルの羊さんの毛とテクセル×サウスダウン×コリテクの羊さんの毛を2〜3mm前後で紡いだもの

⑤ブレンド紡毛糸 サフォーク×テクセルの羊さんの毛とテクセル×サウスダウン×コリテクの羊さんの毛を4mm前後で紡いだもの

⑥ブレンド梳毛糸 サフォーク×テクセルの羊さんの毛とテクセル×サウスダウン×コリテクの羊さんの毛を2〜3mm前後で紡いだもの

編んだ感じ、紡毛糸はふんわりしていて比較的軽そうです。梳毛糸はしっかりとして撚りがしっかりしています。

編んでいる感触も、太い紡毛糸ほどフワッフワで癒されます。糸や編み地はお日様のような匂いがします。ほんのわずかにグレーがかった白は、冬将軍の到来した空みたいと思いました。そして、市販の毛糸とてきめんに違っていたのが、うるおい。糸には程よく毛の油分ラノリンが残っていて、編んでいると指先も潤ってきます。

いつもは、植物油バームで頻繁に指先に油分を補給するという、古びた機械のような手ですが、、、この糸は手に油を注す必要がないようで、とても嬉しいです。

そんな糸たちでサンプルを編み、石鹸水で押し洗いして並べたのが冒頭にあるサンプル写真です。

当初、②か⑤にしようと思っていたのですが、直感で⑥の制作をお願いすることにしました。難しく考えずに、直感で・・。

さてさて、この癒しの糸がどんな羊さんから頂いた糸なのかと言いますと・・・わたしはひつじさんから掲載許可を頂いた写真を貼りますね。

かわいいですよ。

こちらが、サフォーク×テクセル種のひつじさん。毛刈り直前のお姿だそうです。

こちらは、テクセル×サウスダウン×コリテク種の羊さん。

こちらお二方のブレンド羊毛を紡いでいただきます。

完成まで、2〜3ヶ月だそうですので、それまでにどんなセーターにしようか、うきうきしながら考えます。

今から、とても楽しみです。

TOHOKU 00 新月

こんにちは。ニットアンドスノウのブログへようこそ。

今回の作品は、TOHOKU 00。いつもは海色、秋色などと書いているのですが、山色にしたいけれど・・・どうしようか迷った挙句今はそのままにしています。

2018年、念願の東北暮らしで行ってみたかった懐かしい場所。夜の宮城蔵王。

もしあなたがスキー、スノーボードがお好きなら、冬が雪が待ち切れない場所です。キャンプがお好きならば、グリーンシーズンが天国。そして運転が好きな方なら夜の蔵王は季節を問わず楽しい場所です。最近では雪が少ないのですが雪道好きにはきっと楽しい場所ですね。

今回は新月の真夜中から明け方にかけて。星空を見に行ってきました。

新月の夜の山。暗さに目が慣れたはずなのに、足元すら見えない。ちょっと遠くにあるキャンプ場には人がいるはずなのですが、やっぱり真っ暗闇はちょっと怖い。だって目の前に熊がいても絶対にわからないもの。そしてとても寒い。でも星がとてもきれい。

この日は残念ながら少し雲がかかってしまって満点の星空とまでは行きませんでしたが、それでもとても楽しかった星空観察。

そんな新月の暗闇を、手触りのいい色でメリヤス編みのセーターにしました。袖口と裾にはハニカムの模様を入れていますが、暗闇なのでなんとなくわかるかな?という模様です。

使った糸は、毛糸ピエロさんのベビーアルパカ糸、アルル。編んでいる時からその柔らかな手触りに癒されます。完成した作品を着て、メリヤス編みをなでてみるのも好きなのです。

おうちでたくさん着られるように、ちょっとした洗い物などでは腕まくりしなくていい7部袖にしています。丈は短く仕上げていますので、長めの丈にしたい場合は編み図より10段から20段ほど多く編むといいです。

さあ、あなたも楽しいあみもの時間を。


TOHOKU 海色#02

端午の節句も近づき、鯉のぼりもちらほらと見かける頃。

私の住んでいた小さな漁港では、海苔養殖の片付けもひと段落。今はあさり漁の準備をする頃でしょうか。

浜を散歩すると思い出すのは、穏やかな日差しのなか、浜で作業をする漁師だったじいちゃん。私はというと、近くで遊んだり、貝を掘ったりしていました。

そんな穏やかな漁港の日常をテーマに、色違い、襟違い3着目です。

仕上がりを想像したり、どこで着ようかと考えながら編んだり、懐かしい風景や雰囲気を考えながら編むのはとても楽しいものです。

今回のセーターは、ビブスとテムレスにも合う自分用のセーターです。

私は漁師ではないので、浜で作業するわけではないのですが、今シーズンスノーボードで月山に行ったら着ようとおもっていたのです。真っ赤なセーターに、ビブスに、青のテムレス。(私は勝手に、海のテムレスと呼んでいます)。なかなかいいと思うんです。

でも、今シーズンは残念ながらウイルスのために強制終了。来シーズンのためにおうちにこもって沢山編もうと思います。これもまた、幸い。

さあ、あなたも在庫糸で編みませんか?素敵な編み物時間を。

編み物を始めたのは

こんにちは。今日は編みものをはじめた頃の思い出話です。

それはそれは何十年も前、小学1〜2年生だった私は棒針あみをやってみたくて仕方ありませんでした。

小学1年生の時に担任だったとても優しい、上品な先生が、クラブ活動でセーターらしきものを編んでいるのを目にしてから、私もやってみたいと思うようになったのです。田舎の海辺で育った私にはね、知的で物腰の柔らかいけれどピッとした先生がとてもとても素敵に見えたのです。

記憶では、先生はとてもシックな濃いグレーのツイードを編んでいました。上級生の女の子たちと輪になって、なんだかとても楽しそう。私も編んでみたいなあ。

一番初めに手に入れたアイテムは、1号くらいの短い4本針の余りと、鮮やかなピンクの細い毛糸。何かを解いたもので、糸玉になっていました。濃い茶色の竹の編み針でした。

ばあちゃんに教えてもらった作り目と編み方でまずは編みはじめました。

最初は棒針に巻きついているようにしか見えなかった作り目の毛糸が、だんだん伸びて行くのはとても不思議で楽しいものです。

でも、私が知っている三つ編みの集合体みたいな編み地じゃない。これじゃない編み方を教えて欲しいと言っても、ばあちゃんはそれしか知らない。これはガーター、というらしい。

でもとにかく面白いので、ひたすら編みました。登下校、歩きながらも編みました。小学生あるある。

できた編み地はなぜか途中で穴が開いてしまったり、どんどん編み地の幅が広がってしまったり。慣れない上に細い針と糸。目を落としたり、知らない間に増し目をしてしまったりと、色々とやっていたのだと思います。

綺麗な編み地にできるように、何度も解いては編みました。編み物が冬の楽しい遊びになりました。

でも、これ、マフラーには幅も狭いし短いし何にもならないなー。いや待てふと思えば、友達や友達のお姉さんはもっと太い糸で、長い針を使ってる。テレビとかで見るのもそういえば。。。

まあとにかくです。お年玉で友達が持っていたようなサイズ感の針と糸を買いに、隣町の今はなきジャスコへ行った記憶があります。

編み針って結構高いのね。どれにしよう。10号くらいのを選び、毛糸はワゴンセールのまとめ売りにあったピンクの糸。私はもっとシックなのがよかったのに、手触りも確かめたいのに、母のおすすめに渋々としたがい何を編むのかも決めないまま、5玉だけ買ってしまいました。

それにしてもなぜ祖母や母がピンクばっかり勧めたのかいまだに謎です。洋服はそんなかわいいものを着られた試しがないので、ピンク色に抵抗があるままおばさんになってしまいました。

編み始めてみたらマフラーには足りなそう。肌触りもチクチクしてる。どうしよう。とにかく三つ編みの集合体みたいな編み地はどうやるのだ?

編んではほどき、解いては編み。メリヤス編みと縄編みを自己流で体得。車輪の再発明というばかをやってのけました。今ならネット環境がある場合ならYouTube先生がすぐに教えてくれるのに。。。

編み物を再開した時に、過去の経験からやらないようにしたことがあります。

糸の手触りに妥協すると、せっかくの楽しい癒しの編み時間の質が落ちるばかりでなく、着用時にも気になると思うので、ここは妥協しないことにしました。

なんとなくで買わない。

糸は何を編むのか決めて足りる量を買うことにしました。オリジナル作品の制作や初めて使う糸はかなり多めに買います。なので、今は余ってしまうのですが、買い足す際のタイムラグやロット違いなどが面倒で多めに買っています。

毛糸の福袋はとても魅力的ですが、糸に合わせて足りるように何を編もうか・・・ととても悩んでしまうので、あまり買わないようにしています。

とにかく今ある予算の中で、今選べる中で一番良い選択をすること、より好きな方を選ぶことにしています。

編み図には、必要予算や制作時間なんかもめやすに載っていると嬉しいのかな。

ピンク色の呪い(笑)にかかったまま、昔買ったピンクと似た色味の糸で編んだのがこちらのさくら。大丈夫、その車輪の再発明は無駄じゃない。と昔の私に言ってやりたい。

そして、本当はきちんと習いたい、のです。

 

 

編み物用品いろいろ、ほつれどめ 。

セーターを編む際にとても便利な「ほつれ止め」

実はなくても使っていない4本針があれば十分ですし、付け替え輪針の使っていないケーブルで休ませるのも便利です。なにしろ針をそのまま使って閉じちゃえますので、作業数も減らせます。

とは言っても、編みかけ放置が多めの私はこのほつれ止めを使っています。


大昔近所にあったトーカイさんで購入したものなのですが、艶消しゴールドが可愛くて、前後身頃の肩と襟を休ませる場合には2セットあれば十分です。無くしては同じものを買って、買うとすぐに出てくる、というのを繰り返して今、4セットくらい持っています。

お安く可愛く、なのですが針先にちょっとばらつきがあります。編み針に目を移したりする際に引っかかりがちょっと気になります。

そんなに神経質にならなくて良さそうなものですがやっぱりちょっと気になってしまいます。

私が持っているのもはだいぶ前に買ったものなので、今は改善されているかもしれません。一番古いものは20年ものになりそうな勢いですので、持ちに関しては文句なしです。

引っかかり、、、ちょっとの気になりを放置する悪いくせ。これが積もり積もって大変大きなストレスとなるのです。

ということで他のほつれ止めもいろいろと探していました。

クロバー のほつれ止めは好みに合わせて選べます。

両開きタイプは編み針に移さずにそのまま使えて良さそうです。




ニットプロは1セット3サイズ。2セットで十分使えそうです。


ハマナカさんの小さいほつれどめは段数マーカーにも使えそう。。。可愛いです。



他にもいろいろありました。

あれ、トーカイさんの可愛いのもある。


安全ピンタイプもいろいろデザインがあります。

楽しいです。

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ステンレス製ほつれ止め(黒)2本セット
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チューリップさんだとセットになるんですね。

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あみもの用品TU6点セット|チューリップ 編み物
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クローバー、宮城県の香り。

春から結構長い期間、色々なところで目にするホワイトクローバー。シロツメクサという方が馴染みがある花です。

小さいころはこれで花冠を作ったり、4つ葉を探したりすることに夢中になっていました。見回せばたくさんのシロツメクサが咲く場所があって、思う存分に花を楽しむことができました。もちろん、大人になっても花冠作りやクローバー探しは楽しいものです。

神奈川に住んでいた頃は、季節ごとでゴージャスな花の香りがしました。金木犀とオレンジフラワーのイメージです。街路樹や庭先に、柑橘系の木や、ばら、金木犀、アベリアなどを植えている場所が多くて、お花の時期には所々でフローラルの香水みたいに豪華に香ります。住んでいた土地柄、時折頭痛がするほどの牧場の匂いがすることもありましたが、薄くなるといい香りになるというこれらの匂いがいい匂いを作っていた一因だったのかもしれません。

じゃあ宮城県ではなんの花の匂いがしていたっけ?て思い出そうとしてもなかなか思い出せませんでした。慣れ親しみすぎていてわからなかったのです。よく浜で散歩していたので、潮の匂いや浜に干してあるヒトデや網の匂いを真っ先に思い出しました。ハマナスの匂いは好きだけれど、どこかで薫ってきたことはないしな。。。

でもある時、何処かから流れてきた懐かしい香り。あれ?と周りを探して目に飛び込んでしたのはシロツメクサでした。そういえば色んなところに咲いていて、よく遊んだな。。。と香りを確かめてみると、ちょっと甘い草の匂いがなんだか懐かしい。その懐かしさから、クローバー模様でセーターを編みました。

緑色の毛糸で、クローバー模様のセーターを編みました。春先にも着られるように、7分袖で軽く。

そういえば、ホワイトクローバーってはちみつにもあって美味しいものねえ。

宮城県に帰ってきて、あらためて感じた花の香り。クローバー、ツツジ、そしてハニーサックル。

何気ない川沿い、土手、道端で時折はっとする香りに誘われ、見回したら咲いていたのはこの花でした。

見事にフェンスを飾っている姿。誰かが植えたわけではなく、ただそこに生えている野生の花たちが、いい香り。きっと他にも素敵な香りがしているんだろうな、と思うと楽しみになります。

あこがれの作品と作品本

私は、この模様の真っ白なセーターを

”自分の手で”

編みたかったんです。

 

 

この模様のセーターは、作品集「プレゼントニット大図鑑」という日本ヴォーグ社の作品集の中にありました。発刊されたのは昭和。デザインは、風工房さんです。

オリジナルパターンはセットインスリーブだったのですが、編み物初心者の私の都合で編みやすいスクエアスリーブに変更しています。

おそらく1988年。編み物をはじめて何年もたつのだけれど、いかんせん独学。編んではほどき、編んではほどき。何も納得いくものが完成できないでいた時にふらっと立ち寄った手芸屋さんにあった本でした。

楽しそうな表紙を何気なく開くと、そこにはみたこともないような作品ばかりが載っていました。

作品が素敵なばかりではなく、撮影小物も素敵、編み手のうきうきとした心境が語られるキャプションも素敵。さらにはラッピングのアイディアまで盛り沢山。編み物の基本や初心者向けの本を探しに行ったはずだったのに、その本は一瞬で私の心を鷲掴みにしてしまったのです。

ぜーったい編めない、けれどもこの本が好き。

という理由で、隣にあった編み物の基礎と散々迷った挙句に購入しました。当時これを選んだ私、万歳。

いまだに引き返し編みも怪しいですが、このあこがれのアランセーターをパターン通りに編んでみたいです。きっとこの本を買った当時の私が、おばさんになっても諦めずにいたことに驚くでしょう。

そして願わくば私も。私の好きな場所やものを、こんなふうに表現していきたいなと思うのです。

 

あこがれのパターンをスクエアスリーブで編みやすくアレンジしたのがこちらです。楽天市場で購入できる柔らかなベビーアルパカの糸を使って編んでいます。